2010年8月

2010年08月26日

ルワンダのバスケット

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以前、東京ビックサイトの展示会でスタッフがかわいいバスケットに出会いました。

アフリカのルワンダの太陽や青い空、大地を表現したバスケットやアガセチェ(ふた付きバスケット)で、フェアトレードの商品です。

 あまりにもかわいいのでジョイントセンターでも購入し、オフィスに飾ったり、小物入れにしたり重宝しています。

 

フェアトレード(公平貿易)とは、発展途上国の貧困解消や経済的な自立のために、対話と透明性を大切にし、お互いの理解と経緯に基づいた貿易を行うことだと言います。

一時的な資金援助では出来ない、国際社会のアンバランスさを改善する方法の一つです。

 

こちらのバスケットの素材は、現地で採れる「サイザル麻」100%。葉を収穫し、繊維状に加工することから始まり、手先の器用なルワンダの女性たちが時間をかけて毎日コツコツと編んで作っているそうです。

太陽を表現したり、内戦後の部族同士の歩み寄りを表現した力強いデザインと丁寧な仕上げからは、ルワンダの女性のパワーだったり、やさしさだったりが伝わってきます。

国も民族も全く違うけど、作り手の想いはちゃんと届いていますよ!

 

こちらのバスケット&アガセチェは"Ruise B(ルイズビィ)On Line Shopping>>"もしくはジョイントセンターからも購入できますので、ご興味のある方はお気軽にどうぞ。|K|

2010年08月21日

ダイソン社の開発根源

100821.jpegDyson|ダイソン - 羽根のない扇風機エアマルチプライアー|Dyson.co.jp 

誰も見たことのないものをつくりだすダイソン社。デザインエンジニアの Martin Peek 氏が、羽根のない扇風機エアマルチプライアーについて興味深いことをおっしゃっていました。「ダイソンは空気の流れの技術を売る会社だ。研究室では科学者達がいつも新しい現象を探し出しては、何かに使えないかと考えている。」なんと、扇風機のデザインをしようとしたのではなく、高速空気が引き起こす面白い現象を何かに使えないかと考えたら、たまたま扇風機だったのだそうです。
  
低コスト、高品質など、世の中のニーズに応えようとすることが、ものづくりの根源になることがほとんどだと思います。誰も見たことのないものをつくりだすことは理想ではあるけれど、実現できることはそうあることではありません。↑"新しい現象"を使った面白い実験風景をご覧ください。エキサイティングな現場の空気が伝わってきます。|O|

2010年08月17日

オラファーエリアソン

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毎日暑い日々が続きますが、ここで涼しげで私の好きな現代作家をご紹介します。

[Olafur Eliasson]オラファーエリアソン
光や自然現象を用いたデンマーク出身の環境作家。彼の作品は見る者に実際に体感させる、設置空間に合わせたインスタレーション作品が多い。世界中で展示を行い、注目を集めているアーティスト。

彼の作品を初めて観たのは、5年前原美術館で行われた「影の光」展でした。その時に出会ったのが彼の初期作で1993年に発表された、「Beauty」(写真1枚目)でした。今でもその時の衝撃は忘れられず、その空間から10分以上離れられませんでした。
霧を天井から出しそこに光をあて人口的に虹を作った作品なのですが、見る角度や立つ位置によって虹が揺れ、大きさや色が変化し、オーロラのような神秘的な現象が生まれます。
写真2枚目は先日、金沢21世紀美術館で行われた「あなたが出会うとき」展での作品ですが、1日 2回訪れてしまう程どれも発想を刺激させられる素晴らしい作品でした。朝と夜では見え方が変わる作品も多く、より一層奥深さを感じました。

彼の作品は誰もが体験した事のある現象の延長線上にあり、その現象を柔軟な発想と手法で具現化するので、日常と非日常の絶妙なバランスがあります。
日常の延長線上にあるという点ではデザインも同じだと思いますが、日常の見逃しそうな些細なことや、見る角度を変えて物事の本質を捉えることの大切さを彼の作品を見ていつもハッと気付かされます。|+|

2010年08月07日

想像力で広がる世界

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埼玉県行田市の『古代蓮の里』へ行ってきました。古代蓮とは、原始的な形態を持つ1400年~3000年前の蓮で、埼玉県行田市の"天然記念物"に指定されています。1970年代、偶然出土した約2000年前の蓮の種子が自然発芽し甦り、池に開花しているのが発見されたそうです。
じつのところ、こちらへ行った目的は写真の勉強のためです。デジタル技術が発展し、もはや写真加工技術が誰でも出来るようになった今となっては、トリミングはもちろん色の変化や合成など自由自在です。しかし、完成した絵画と同じように、光、影、天気、時間、空気感、季節...その瞬間の一期一会を集約した景色を1カットで表現したい、というのが自分のこだわりなのです。絞り、ピント、アングル。この3つの組合せで表現できる世界は無限であり、自分が感じた被写体をどう伝えるかを考えて、試行錯誤のシャッター音を数百回...。
写真は、この日に撮影したお気に入りの1カット、水草に映りこんだ蓮の葉の影です。この写真を見ていただいた方が自由に感じとり、蓮が咲く風景など想像力をふくらませていただけたら嬉しいのです。|C|

2010年08月06日

知恵と経験のリフォーム

 先日、きむら歯科リフォーム工事の引渡しの為、北海道へ出張に行って来ました。
一昨年前には、インプラントに特化した『きむら歯科 円山インプラントオフィス』をJC
で設計させていただき、今回は2度目のプロジェクトとなりました。院長の木村洋子先生
は、世界でも最先端のインプラントの技術を有するカリスマドクターです。
 
今回リフォームしたきむら歯科は、数年前に1度改装されており、掃除も充分に行き届い
ていた為、そのまま診療していても全く問題無い状況でした。にも関わらず「是非イメー
ジを変えた空間で診療をしていきたい。」という先生の熱いご要望でデザインはスタート
しました。

 そのままでも診療できる状況で頂いたご要望ですので、いかにコストを抑えながら最大
限の効果を出すのか。工事期間をコンパクトにし、休診日を少なく工事が出来る様にする
のか。医院に負担をかけずに、「うわぁ、変わった!」という事がとても重要でした。
 その為には、効果的な工事のみを実施し無駄な事は省いていく、経験に基づく判断が無
ければ良い空間は生まれません。

 今回は、医院を訪れた第一印象を決めるエントランス-待合いの壁以外、既存の壁は動か
さずに、照明の効果を最大限に利用しながらデザインを進めていきました。既存の医院に
は天井に間接照明があった為、新規に壁面の中間に間接照明をぐるりと回し、床にも照明
器具を配しました。
  既存にあったものを生かしながら、高・中・下それぞれに光を配する事により,空間全体
が陰影のグラデーションに包まれます。より心理的に落ち着き、深みのある空間となりま
す。決して高価でない素材も、ディテールの工夫ひとつで全く違う見え方をしてきます。


きむらDC.jpg
BEFORE                                                              AFTER

きむらDC-診療室.jpg
BEFORE                                                                 AFTER


   また、施工業者さんの工事内容も、なるべく少ないの業者さんで施工できる出来る内容
を考慮しながらデザインする事で、工期は短縮し医院の負担を減らす事ができます。
 今回は施工業者さんの協力もあり、医院の休診日はたったの3日間で全面的なリフォーム
を行う事に成功しました。


 私たちは単に空間や家具などの"モノ"だけではなく、コストやスケジュール、将来な
どの"コト"も含めてデザインの一部だと考えています。


 最後に、ジョイントセンターの考え方にご理解頂き、全てのデザインを一任していただ
いた木村先生。迅速で丁寧な施工をしてくれた梨木工務店、森さん。本当にありがとうご
ざいました。| Y |
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