空間から生まれる豊かな気持ちとコミュニケーション

  • 下北沢せきにし歯科医院
  • 関西 一史 先生
  • Array

新規開業するに当たり、従来型の歯科のイメージからいかに抜け出してゆくかというのは誰もが考えていることだろうと思います。
だからこそ、新しい歯科医院ほどおしゃれで清潔で、ドクターを含めみんな笑顔で迎えいれてくれるようになってきているのではないのでしょうか。
私たちは、昨今の林立する歯科医院の中で、いかにして自分たちの個性・存在感を出すのかが、一番重要であると考えていました。それには、常に向上心をもっておごらないことは当然のこと、技術だけでなく会話やコミュニケーションが最重要なのではないでしょうか。

また、昔から空間というものは、生活の中でかなり重要だと考えてきました。たとえ一杯のカップラーメンを食べるのでも、陶器のきれいな器に移し替えるのか、それともカップにふたが一部ついた状態ですするのかで、気持ちが変わってくるというのは三輪明宏さんの言葉ですが、まさにそう思います。同じものでも安いという理由で買い使用するのと、少々高くても自分が気に入ったものを使うのとでも変わります。自分の好きなものや気に入ったものばかりを周りに置くだけで心の豊かさにつながってくるのです。

以前までの自分がなんとなく考えていた、居心地のよさや自分たちの好きな空間で仕事をしてゆきたいという思いは、そんなところから始まっております。

空間は、そのドクターの考えやキャラクターの表現である、という核心をついた一言は、ジョイントセンターで初めてきいた言葉です。それまでにジョイントセンターの手がけた医院を1ヶ所見学させていただいていたのですが、そのとき感じた空間、ドクターの思いとその表現力は忘れられません。

当然、コストがかかりますので、他の業者の話を聞いたり、見たりもするのですが、まったく別ものでした。最初に書きましたとおり、従来から脱却することが大切なのですから、それには革新的ななにかが必要なはずなのですが、彼らは既存のものにあてはめるような、枠組みの中に囚われているように感じました。

個性があって初めて、周囲との差別化がはかれ、多くの中から選ばれると思います。これからは、自分にあった歯科医院を選択してゆく時代だと思います。さまざまなカラーの歯科医院によって選択肢が増え、従来型の医院や、個性のない医院が選ばれなくなるような気すらします。

また、空間から生まれる豊かな気持ちからより多くのコミュニケーションが生まれてくると思います。また、「挑戦」という言葉通り、随所に工夫が見られます。より多くのコミュニケーションが生まれてくると予想された、待合室の中心に置かれたテーブルは、実際に患者さん同士の会話を生んでいます。従来、顔を合わせることがないようにされていた配慮から、あたらしい配慮の方法です。

大きな壁の上からあふれる光を感じさせ、入った瞬間の視線を計算されております。天窓からの光を利用して、診療室との空間はまったく異なるのに、壁の向こうを感じさせます。気に入っている部分は数え上げたらきりがないのですが、デザイン優先ではありません。機能ももちろんすばらしく、収納の量、電源の配置から、引き出しの使い勝手まで、きちんと作られており、家具の角もきちんと処理されております。

このようなことから、初めて来院される方の反応は、すべて驚きです。患者さんもモチベーションが高く、スタッフもやりがいを感じているようです。

ジョイントセンターに依頼してよかったことは、上記のように多岐に渡りますが、やはりその情熱でしょうか。歯科界を変えていこうとする気持ちは、同じく変えなくてはならないと思っている私たちにとって非常によい刺激になりましたし、そんな思いの詰まった空間にいるだけで、常に刺激を受けながら診療することができております。

このように、他との差別化を意識するようなこだわりを持ってよかったと、今は確信しております。

関西一史先生より
開院3か月後のメッセージ

 

  • Array

開院日:2013年6月4日
WORKS ⇒ 下北沢せきにし歯科医院