空間の中で、小さな置物は大きな存在感を発揮します。小物の選び方や置き方によっては、空間の良し悪しが決まるほどに重要です。
ですから、ジョイントセンターでは、小物のコーディネートに至るまで提案しています。
今回は、お気に入りのうちのひとつをご紹介します。

東京浅草、浅草寺の仲見世に日本唯一の江戸趣味小玩具専門店があるのをご存知ですか。
「助六」» といい、慶応2年(1866年)創業の老舗です。小玩具専門店というのには、歴史が深く関わっているそうです。
八代将軍吉宗の頃、贅沢禁止令が出され裕福な町人が楽しんでいた大型で豪華に飾るオモチャはご法度となり、その結果できるだけ小さく精巧な細工をほどこしたり、玩具に言葉遊びを取り込んだりして江戸趣味の小玩具が作られるようになったのです。

写真は、凧揚げを楽しむ子どもたちです。
凧と子どもたちとの間には、不思議な空気感があり、十数センチの作品ながらもその何倍もの空間を支配しています。
助六さんの店頭には、粘土や木などを使ったさまざまな作品が所狭しと並んでいて、何時間でも見ていたい程です。
そんな中、この凧揚げの作品は、生命力を感じ、想像力をかき立てられました。|S|