きむら歯科

きむら歯科は、きむら歯科円山インプラントオフィスの本院で、木村洋子先生が理事長のクリニックです。2008年にきむら歯科円山インプラントオフィスを新装の際、ジョイントセンターがデザインさせていただきました。治療に対する緊張や恐怖を感じる患者様への配慮をし、患者様と先生にとって快適な空間とサービスを行うことを第一に考えた空間づくりを目指しました。以来、先生がインテリアデザインの重要性を感じてくださり、「本院である、きむら歯科も是非イメージを変えた空間で診療をしていきたい。」という先生の熱いご要望で全面リフォームのプロジェクトがスタートしました。
全面リフォームの場合、工事期間中は診療が出来ません。特にきむら歯科は一般診療のため、休診は、診療を必要とする患者様にご迷惑をおかけすることはもちろん、クリニックにとって大きな負担になるため、短期間で工事を行わなくてはなりません。休診日を最小限に抑えるためには5つのポイントがあります。

・通常の休診日につづく日程を組むこと
・デザインや工事内容の綿密な打合せをすること
・リフォームが効果的に感じるポイントをおさえた工事をすること
施工が比較的簡単な素材を選定すること
・高い技術を持った施工業者さんに協力してもらうこと

これまでのクリニックデザイン実績による経験とノウハウを最大限に活かし、休診3日間(工事期間は通常休診日2日間を加えた、合計5日間)での全面リフォームが実現しました。
※物件の内容や諸条件により工事期間は異なります。

 

 

スリッパをやめて土足に転向されたことで、靴箱が大容量の収納に変わりました。フローリング材をビニルタイルに変更していますので雨雪などの水ぬれに強く、また、ベージュで統一したことで空間に広がりを感じさせます。リフォーム後、クリニックへ寄せられた患者様のご感想によると、土足への転向は非常に喜ばれているそうです。

 

 

エントランスと待合の間にあった間仕切り家具を排除し、ガラスの間仕切りに変更しました。一部を残して目隠しシートを貼ることで、洗面コーナーの間仕切りも兼ねます。間仕切り家具の奥行分スペースが広がり、さらにガラスを使用したことでより広がりを感じます。また、テレビを撤去し、患者様とのコミュニケーションを大切にできるよう、一人掛けの椅子に変更しました。アーム付きで、よりプライベート感を演出します。内装仕上材のコストを抑えた分、コーディネートにコストをかけることで空間全体の雰囲気が特別な印象になります。

 

 

改装前は壁の白とダークブラウンのコントラストがありましたが、ベージュの色調で統一することで空間に広がりが生まれました。壁面に間接照明を設置することでパネル張りを施した壁面の表情を強調しています。ベージュの色調で統一すると単調になりがちですが、表情を強調することで素材感が感じられ空間の中でアクセントとして効果を発揮します。

 

 

以前はユニットが全て見渡すことができるオープンタイプの診療室で、天井には段差や曲線を使った複雑なデザインが施されていましたが、改装では患者様同士の目線のみ遮断する部分パーテーションを新設しました。プライベート感を出しながらもドクターはユニットを見渡すことが出来ます。天井は、段差や曲線を排除し、スッキリとシンプルなデザインに変更しました。

 

 

写真右奥は、改装前には壁紙が貼られていましたが、この部分を鏡に貼りかえました。パーテーションの連続性が鏡に映るとより奥行を感じさせる効果があります。鏡の表面に粗い編み目模様のシートを貼っていますので、鏡のぎらっとした強さが軽減されて空間がやさしい印象になります。

 

WORKS⇒きむら歯科

 

  • 業種
    歯科医院
  • 所在地
    北海道札幌市

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